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​エンディング1

ユニがソファで休んでいると

探索に出掛けた 3 人がリビング・ルームに戻ってきた。

ユニは不安そうに右手をきゅっと握る。

3 人はみな、何かを決意したような顔をしていた。

 

エト「さて、それぞれ探索をしてもらったわけだが

結論から言うと脱出する手がかりはなかった。

そこで考えたわけだが、ここには生活に必要最低限のものが揃っている。

僕は 4 人で生き延びることを優先したい」

 

トリ「ああ、俺も同じことを考えていた。

この施設はどう考えてもおかしい。

きっとはじめから出口なんて用意されてねえんだよ…

まあでも、殺す気はねえみたいだし」

 

ルテ「アタシもそう思う…。

脱出させる気ないのに、生活させる気は満々ってカンジ

不安がないわけじゃないけどさ、

ま、みんないればなんとかなるよ!」

 

ユニは驚いた。3 人が自分と同じ気持ちでいたことに。

 

ユニ「ここで、4 人一緒に暮らすってこと?」

 

3 人はユニの言葉に頷く。

ユニは目頭が熱くなるのを感じた。

涙が零れそうになり、必死に堪える。

 

ユニ「嬉しい。私も本当はそうしたいって、

そうなったらいいなって思ってた。

だけど、私、決めたから」

 

ルテ「ユニ……?」

 

ユニ「まだ、諦めちゃだめだよ。

エトもトリもルテも、まだまだ外でやりたいことがあるでしょ?

だから、みんなが諦めても、私は絶対諦めない。

みんなのこと、私以外の人に拘束させたりしない」

 

ユニは手から折りたたまれた厚紙と、笛を取り出す。

3 人は驚き、一斉にユニの元へ駆け寄った。

それは何の変哲も無い、試合終了の合図に使われるような笛と

ブツブツとした突起物のついた厚紙だった。

突起物は何か規則性を持っているように見える。

 

エト「これは…」

 

ユニ「私がここで見つけた物のこと、みんなに教えるね」

 

*

(ユニは個人探索結果を報告し、それについて 4 人で話し合ってください)

※GMの指示があるまで押さないでください

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